不登校対応 1
■不登校の子供が持つ秘密
人には、誰にも言いたくない秘密があります。
これを読んでいるあなたにも、
「これだけは言えない…」ということが、
いくつかあるはずです。
相手をどんなに信頼していても、
できれば秘密にしておきたいことは、
けっこうあります。
不登校の子供も同様です。
親のことを信頼していても、
できれば秘密にしておきたいことがあります。
ですから、不登校の子供と接する時、
そういった秘密があることを前提としておかないと、
会話のやり取りが不明瞭になります。
特に、子供が徐々に口数を増やしてくると、
親としては、
なんだか全部話してくれているような気に
なりがちです。
けれども、
「最も重要な部分ほど、最後まで話さない」
ということは、よくあります。
特に、いじめを受けている場合、
「親に心配かけたくない」という思いや、
「格好悪く思われるんじゃないか」という思いから、
秘密にしていることがあります。
秘密はあって当然。
秘密を尊重した上で、
子供と上手く接するには、どうしたらいいか。
そう意識しながら子供に接することが大切です。
木村優一
■不登校対応は簡単?
不登校の子供を持つお母さんと話していると、
簡単なことを難しくしようとしているケースが
多いように思います。
これは不登校に限りませんが、
自分にとって問題だと思えることは、
難しいと考えた瞬間に、難しくなります。
実は簡単なことでも、
「これは難しい」と考えた瞬間に、
難しく考えてしまうのです。
たとえば、不登校の子供にとって、
お母さんが毎朝笑顔で「おはよう」
と言ってくれることは、大きな救いです。
毎朝、笑顔で「おはよう」と
子供に声をかけることは簡単でしょう?
でも、そういった簡単なことはやらずに、
難しい“何か”をやろうとするお母さんが多いんです。
「不登校の子供と接することは難しい」
と考えてしまった瞬間に、
難しいことを求め始めるのです。
毎朝心配そうな顔をして、
「○○の施設に入れてみようか」
「△△の先生に診てもらおうか」
…などと難しいことばかりに気をとられている
お母さんはけっこう多いんです。
そうやって難しいことをやろうとするから、
お母さんも子供も、
なんだか難しいものにぶつかっているような
気がしてしまいます。
実は、子供が求めていることは、
簡単なことだったりします。
笑顔で声をかけてくれることだったり、
話を「うんうん」と聴いてくれることだったり、
簡単なことを一番必要としていたりするものです。
それだけで、“自力”を発揮しやすくなり、
子供が自らの手で人生を切り開いていくことも
あります。
不登校の子供を持つお母さん、
簡単なことをおろそかにして、
難しいことをやろうとしていませんか?
不登校対応は、簡単なところから。
これが鉄則です。
木村優一
■不登校対応で迷った時の、3つの視点
子供が不登校で困っている場合、
どうしたらいいか、迷ってしまうことは多いと思います。
そこで、「とにかく誰かに何とかしてほしい」
と感じてしまうことがあるかもしれませんが、
そういうときこそ、冷静さが必要です。
基本的には、次の3つの視点で考えてください。
1.法律で判断できることは、
法律の専門家の力を借りて解決すればいい。
2.医学で判断できることは、
医師の力を借りて解決すればいい。
3.法律や医学で判断できないことは、
他の専門家の力を借りて解決すればいい。
明らかに、法律や医学で判断すべき場合(※)、
モタモタしていると、事態は悪化します。
(※犯罪性のあるもの、身体的病気、精神的病気…など)
そういう場合には、素早い対応が大切なので、
すぐに、
法律や医学の専門家に協力してもらいましょう。
「これは、法律や医学では解決できない」
と判断した場合、
他の専門家への相談を検討してください。
木村優一