不登校対応の支援と相談

学校に行かない子供に、親は、どう対応すべきか?

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■不登校の子供に接するときに気をつけること 
 
 
不登校のお子様をお持ちのご両親は、
どのように接していいか悩むことも多いと思います。
そこで、今日は、不登校の子供と接するときに
気をつけることをお伝えします。
 
 

・表面的なできごとで一喜一憂しない
 
(学校に行ったら喜び、行かなかったら落ち込む…
 繰り返していると、精神的に疲れますし、
 子供の側としても「学校に行きさえすれば
 それでいいのかよ!」と不信感を抱く可能性が
 高まります)
 
 

・子供は大人ほど感情をコントロールできないことが
 多いので、子供の感情を変えようとするのではなく、
 親の感情を変える
 
(親子間で悪循環が起きている場合、
 悪循環を断つことを子供に期待するのではなく、
 親のほうで悪循環を断つほう努力をしたほうが
 賢明です)
 
 

・子供は「学校に行かない理由」をうまく説明できない
 ことが多いので、理由の説明を求め過ぎない
 
 

・不登校の子供は、自分を傷つけることで
 自分を守ろうとすることがある
 
(傷つけば誰も責めてこなくなると思うため) 
 
 

・脅すのはダメ。
 
(「学校行かないと○○するわよ!」と言うのは
 完全に脅し)
 
親に脅されると、
追い詰められて自殺願望が高まることが多い。
もしくは、強烈な反抗心が芽生え、
報復願望が高まることが多い。 
 
 
・犯罪は絶対にいけないことを強調する
 
(どのような理由があっても犯罪はいけないこと。
 それを教えるのは親の義務)
 
 
 
木村優一
 
 
 
 
■非言語コミュニケーション 
 
 
こんにちは。
木村優一です。
 
 
今回のテーマは、非言語コミュニケーションです。
 
 
心理学などを少し勉強した方は
ご存じかもしれませんが、
人間関係のコミュニケーションは、
言葉よりも言葉以外が大きく作用しています。
 
 
つまり、「言葉を使って会話しているときでも、
言葉以外の要素で会話している」ということです。
 
 

顔の表情、声のトーン、身振り手振り、
直感で伝わる空気、…など。
言語以外の要素で
お互いにコミュニケーションを取っているわけです。
 
 

あなたも、経験ありませんか?
なんとなく楽しい会話だったけど、
何を話していたかあんまり覚えていない…
といったようなことが。
 
 
 
このようなことは、自分が使い慣れていない言葉を
多く使われた場合に起きます。
 
 

例えば、専業主婦の方が
上場企業の役員会議に出席したら、
ほとんどの方は内容を覚えていないでしょう。
 
 

でも、「あの偉そうにしていた役員は
従業員から嫌われているんだろうな」といったように
言葉以外の要素は覚えているはずです。
 
 

反対に、上場企業の役員が、
専業主婦の井戸端会議に参加したらどうでしょう?
そこでは専業主婦が使い慣れている言葉で
話が進みます。
 
 

専業主婦をやったことがない役員さんは
話の内容をさっぱり忘れてしまうかもしれません。
 
 

でも、「あの奥さんは結構気が強そうだな」といった
ように、言葉以外の要素は覚えているはずです。
 
 

つまり、自分が使い慣れていない言葉で話されると、
言葉をほとんど受け取ることができず、
言葉以外の要素を多く受け取ることになるのです。
 
 

これは、不登校の子供達とコミュニケーションをとる
場合にも当てはまります。
 
 

子供達は、大人の言葉を知りません。
 
 

もちろん、すべてではありませんが、
大人が使い慣れている言葉の多くを
子供達は知らないのです。
そのために、大人からいい話を聞いても、
それが頭に残らないことが多いのです。
 
 

仮に大人の言葉を理解できて、
いい話を聞いたと思えても、
言葉以外の要素が悪かったら
「なんだかムカつく!」で終わってしまいます。
 
 

コミュニケーションでは言語より
非言語が強いのですから。
 
 

したがって、不登校の子供達と
コミュニケーションをとる場合は、
まず、言葉以外の要素を良い状態にしてください。
 
 

良い表情をしていますか?
 
 

声のトーンは優しいですか?
 
 

身振り手振りは威圧的になっていませんか?
 
 

言葉以外の要素をチェックしてみてください。
それが良いものであって初めて、
あなたの言葉がお子様に伝わります。
 
 
 
木村優一 
 
 
 
 
■「聴く」ことの難しさ
 
 
不登校のお子様をお持ちのお母さんへ。
 
 
子供の話を聴くことは簡単だと思っていませんか?
 
 
もし、簡単だと思っているなら、
今すぐ考え方を変えてください。
 
 
たしかに、聴き流すことは簡単です。
何も考えずにボーっとしながら
聴いていればいいのですから。
 
 
でも、子供の話を聴き流していては、
良好なコミュニケーションとは言えません。
 
 
そのうち、子供も話をする気をなくすでしょう。
 
 
「聴く」という行為は
一般の人達が思っている以上に難しいことです。
 
 
まず、本当の話を聴くためには「沈黙」が必要です。
 
 
誰かと会話する時、
お互いしゃべらずに黙っている時間を持てますか?
 
 
沈黙すると気まずく感じる人が
ほとんどではないでしょうか?
 
 
何秒くらいだったら耐えられますか?
 
 
通常なら、5秒でも耐えがたいでしょう。
 
 
一般社会では、
沈黙が良しとされない場合も多々あります。
そのため、ほとんどの人が沈黙を重視しません。
 
 
けれども、本気で相手の話を聴きたければ、
沈黙は欠かせないと言ってもいいほどなのです。
 
 
なぜ、沈黙が重要なのかと言えば、
沈黙がやってくる前に話を切ると、
本当に話したいことまでたどり着かないからです。
 
 
自分が話しているときのことを思い出してください。
 
 
話しながら考えていませんか?
 
 
話す前から考えが完璧にまとまっていて、
言いたいことも文章表現もしっかり定まっているなら
別ですが、通常の会話でそこまで念入りに
用意していることはほとんどありません。
 
 
つまり、通常の会話では、話しはじめた段階で
「話したいこと」がまとまっていないのです。
 
 
話しながら徐々に「話したいこと」をまとめていっている
傾向が強いのです。
 
 
そうやって話しているうちに
「本当に話したいこと」に気づくケースが多いのです。
 
 
とりあえず話し始めて、いろいろと話しているうちに
「話したいこと」がまとまってきて、
そのうち、自分でも気づかなかった
「本当に話したいこと」に気づく。
 
 
こういう流れです。
 
 
ですから、聴く側に求められる姿勢は、
相手の話を止めないことです。
 
 
相手の話がいったん止まっても、そこで黙っていれば、
相手は次に話すことを考えます。
 
 
もし、沈黙が長いようでしたら、
それまでに相手が話したことを要約してあげてください。
 
 
「つまり、~~ということ?」というふうに要約して
返してあげるのです。
 
 
すると、相手は話をつづけます。
 
 
そうやって相手が話せるだけ話して、
「もうこれ以上話すことはない」と感じた瞬間に、
相手自身も気づかなかった「本当に話したいこと」が
出てくるのです。
 
 
その理由は簡単。
 
 
話しているうちに
だんだんと頭のなかが整理されてきて、
頭のなかが整理される前には分からなかったことが
分かってくるからです。
 
 
ちらかった部屋では
探し物がなかなか見つかりませんが、
きちんと掃除をすると簡単に見つかるようなものです。
 
 
相手の話を限界まで引き出すために、
「沈黙」を上手く利用してください。
沈黙が長いようなら「要約」を上手く利用してください。
 
 
自分が言いたいことは言わずに終わってもいいんです。
 
 
相手が本当に言いたいことを言わせてあげる。
それが「聴く」ということです。
 
 
沈黙と要約を重視しながら、しっかりと聴く。
このことが、
不登校の子供と接するときに重要なポイントとなります。
 
 

木村優一