不登校対応 3
■感情の前に言葉がある
今日は、感情についてお話します。
ある出来事が起きた時、
その出来事に感情を抱くことがあります。
例えば、「子供がイライラしている」
という出来事が起きた時、
「子供がイライラしている」という出来事に
「怒り」の感情を抱いたとします。
その時、次のように、2段階で考えていませんか?
子供がイライラしている
↓
怒りたくなる
けれども、実際は3段階なんです。
子供がイライラしている
↓
「なんでイライラされなきゃいけないのよ!」と思う
↓
怒りたくなる
多くの人は、
ある出来事が起きて、
それに対する感情が湧くと思っています。
出来事が起きる
↓
感情が生まれる
でも、実際は、
出来事が感情を引き起こすわけではありません。
自分の言葉が感情を引き起こしています。
出来事が起きる
↓
出来事に関して自分に語りかける
↓
感情が生まれる
このことから分かることは、
「自分に語りかける言葉を変えれば
感情をコントロールすることができる」
ということです。
ある出来事が起きた時、
自分への語りかけに注意してください。
自分への語りかけを好ましいものに変えてください。
すると、感情も好ましいものに変わります。
これは、不登校の子供を持つ親にとって、
非常に大切なことです。
木村優一
■「救おう」としない
不登校の子供を見ると、
つい、なんとか救ってあげたくなります。
でも、「救おう」とすることが
事態の悪化を招くことも多いのです。
不登校の子供によっては、
「自分は弱者じゃない」という意識を強く持っています。
そんな子供を「救おう」としたら、
「救ってもらう必要なんてない」
という抵抗が生まれます。
また、「救おう」とすると、
話を聴く態度を忘れがちです。
「~~したほうがいい」「~~してみたら?」などと
語りかける頻度が多くなると、
「ぜんぜん話を聴いてくれない」という不満が
生まれることがあります。
不登校の子供にとって必要なことは、
「気持ちを受け入れてもらうこと」です。
「親の知識や能力で救おうとすること」
ではありません。
不登校の子供をお持ちのお母さんは、
「救おう」としていないか、気をつけてください。
木村優一
■子供の気持ちを聴くことは難しい
相手の言うことを、そのまま聴く。
これは、本当に難しいことです。
例えば、「もう、学校に行きたくない」
と子供に言われたら、
なんと答えますか?
「どうしたの?」とか、「何かあったの?」とか、
言ってしまいませんか?
でも、そういった質問を返してしまうと、
子供は“ありもしない理由”を
作ってしまうかもしれません。
自分でも分からないまま、
「お母さんに理由を聞かれたから、
何か言わなきゃ…」と思ってしまうかもしれません。
結局、親が子供を“誘導”してしまった形になります。
子供の言うことをそのまま聴くなら、
落ち着いた表情で子供を優しく包み込むように、
うんうんとうなずきながら、
「学校に行きたくないんだ~」といったように
(ほぼオウム返しで)返してあげるべきです。
すると、子供は、「特に理由はないんだけどさぁ…」
といったように自ら話し始めます。
もちろん、何も話し始めないかもしれません。
でも、その時に焦って、
質問攻めしないように注意してください。
子供は、言いたいことをまとめるための時間を
必要としているだけかもしれません。
“沈黙はいいこと”だと思うくらいで、ちょうどいいです。
あまりに沈黙が長くなるような時は、
「お母さん、話、何でも聴くよ」といったように、
子供を“誘導”しないような言葉で、
さりげなく間を埋めてあげてください。
相手の言うことを、そのまま聴く。
これができるようになると、
不登校の子供と親の関係が
全く違ったものになります。
木村優一